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フジUVは粉末食品原料の非加熱殺菌加工を専門とする会社です。

TEL. 077-579-6633

〒520-0104 滋賀県大津市比叡辻一丁目9番3号

産学共同   

粉砕殺菌事業をはじめるきっかけ
 
フジUV代表者の藤田浩三は、物づくりに興味を持つ機械屋として、現在も続けているビルメンテナンス業と並行して、新しい事業を始めたいという想いから、粉砕殺菌装置を自作し、この殺菌受託加工事業を始めました。          
これまで多くの方々の協力ならびに支援がございました。もう一度勉強しなおして、機械装置の自作に臨むべく、母校の京都工芸繊維大学に社会人入学いたしました。お世話いただいた大学院山口名誉教授・高倉教授には多くのことをご教示いただき、同じ教室の学生さんにも研究過程で多大なご支援をいただきました。          
粉砕殺菌装置のモデルとなった「小型粉砕殺菌装置(少量多品種対応型)」は、このとき製作したものです(右下の写真)。          
 また、(株)松北園茶店様(京都府宇治市)、(社)京都微生物研究所には、京都工芸繊維大学同様、多大なご協力をいただきました。          
新事業を始めるにあたり、弊社工場が建設中は松北園茶店様の工場敷地に「仮工場」を建てさせていただき、粉砕殺菌の仕事をさせてもらいました。          
実験に使う茶葉の提供や、粉末の出来具合等、その都度検査していただき、また、食品工場としてのポイント等を教えていただきました。厚く御礼申し上げます。          
 その他にも多くの方々にご協力頂きましたが、振り返るたびに、この粉末殺菌受託事業が是非とも世の中の役に立てるよう勤めてまいる所存でございます。


還暦学生、特許を取得 ~京都工芸繊維大学で仕事の傍ら開発~

--- 京都新聞(2002.3.27)に掲載 ---

京都工芸繊維大(京都市左京区)に入学、勉強を続ける還暦の会社経営者が、高品質の抹茶を作る茶葉加工機を開発し、特許を取った。仕事の傍らコツコツと勉学に励んだ成果で、「ベンチャー企業を起こし、地元産業に貢献したい」と若々しく夢を語っている。  
 滋賀県大津市坂本八丁目の藤田浩三さん(60)で、京都市伏見区でビル設備のメンテナンス会社を経営している。「やっと余裕ができた。最新設備を勉強し、不況を乗り越えよう」と平成10年(1998年)年4月、京都工繊大の夜間主コース工芸学部機械システム工学科に社会人入学し、若い学生と一緒に学んできた。  仕事を終えた後、夕方から週五日間大学に通い、仕事の休憩時間や休日を利用して勉強している。「授業に集中し、分からないことは教授に何度も聞きに行った。勉強は楽しく、仕事にもかえって身が入る」と笑顔で話す。  
 開発したのは「茶葉微粉加工機」。空調機の修繕に訪れた茶製造会社の機器を見て、「もっと改良できるのでは」と思いつき、昨年11月から研究を始めた。 試作機は内径4cm、外径7.5cm、長さ30cmの中空円筒16本を内蔵。それぞれの円筒に表面の粗い直径3mmの鋼球を約2.1kg入れ、円筒に自転と公転運動を加えることで、鋼球が茶葉を粉砕し、抹茶の粉の大きさにする仕組み。 石臼でひいた抹茶と同じ品質にまで高め、約50分間で1.6kgの抹茶が作れるよう効率化。少量多品種製造も可能という。これらの装置と方法で2月下旬、特許を取得した。
 「いくつになっても物づくりが好きで、新しい機械を作り喜んでもらえるのは、エンジニア冥利に尽きる。茶葉以外の食品を微粉化する研究もしたい」と藤田さん。3月に学科を首席で卒業、4月から電子情報工学夜間コース3年生に編入の予定で、ますます意気盛んだ。  



卒業論文 … 京都工芸繊維大学にて

石臼に代わる新しい茶葉微粉加工機の開発

 京都の宇治は昔から高級茶葉の生産で有名である。特に抹茶については古来より第一級の品質が要求されており、その製造には広く石臼が用いられている。
  しかし、石臼を用いて抹茶を製造した場合、微粉末茶が空中に飛散し、衛生面が悪いのが問題である。一方、抹茶を従来からあるミルで製造すると、衛生面が改善できるが、加工中の発熱や金属臭により石臼級の品質を得ることができない。
 そこで本研究では、石臼級の品質を確保しつつ、衛生面でも改善された新しい機械ミルの製造を試みた。粉砕機構としては、遊星運動するミルポット内に鋼球と茶葉を混入し、それらの衝突により茶葉を粉砕する遊星ボールミル方式を採用した。そして、ミルポットの形状、大きさ、表面粗さ、混入する茶葉と鋼球の量などの最適値を検討した。その結果、抹茶については衛生面および品質面でも満足できる製品が得られた。        

                                   … 卒業論文より抜粋



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